無垢フローリングの施工について

天然木そのものである無垢のフローリング材は、生きて呼吸をしています。 そのため、膨張と収縮を繰り返し、少なからず反り等が発生します。 必ず、注意事項を守って適切な施工をしてください。

開梱・保管 ~ フローリング材が届いたら ~

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保管上の注意

  • 保管する時は、以下の条件の場所を避けてください。
    • 水がかかりやすい場所
    • 湿気の強い場所
    • 直射日光の当たる場所
  • 保管には、必ず水平な場所に、リンギ(3本の乾燥角材)の上に合板を敷いて、水平に保管してください。 立て掛けて保管すると、反り・曲がりの原因になります。 ご注意ください。
    ※サネ付きのパイン材は、現場に馴染ませるとサネが入りにくくなるので、開梱後はすぐに施工してください。
  • シュリンク梱包の商品は、紫外線などで商品が焼けてしまうので、必ずビニールシートなどで覆ってください。

施工前に確認

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  • 広葉樹は天然木の特質上、膨張・収縮が起きるのを防ぐために、必ず開梱した状態で2~3日間(理想は7日間)ほど放置し、その現場の空気に馴染ませてから施工してください。 フローリング材は人口乾燥されていますが、木材が呼吸をしているので含水率は輸送中や保管中にも変化します。
  • 針葉樹は性質上、開梱してから長時間放置すると、施工現場の環境により、反り・割れ・捻り(ひねり)などが発生する場合があるので、注意してください。
  • 換気口は充分か確認をしてください。 床下の換気が充分でない場合は、湿度が下から上昇し、施工後に 暴れ・反り・突き上げ・床鳴り 等を起こす起因になる可能性が高いです。 特に、一階や地下室では湿度が高くなり湿気も溜まりやすいので、防湿シートなどで補完をする事も考慮に入れるようにしてください。
    建築基準法施工令では、外壁の床下部に、壁長5m以下毎に 300cm² 以上の換気口設置が義務付けられています。
  • マンション・店舗などでフローリング材を貼り付ける時、下地が乾いていないコンクリートスラブ(鉄筋コンクリート造の床)であれば3週間以上の養生期間をとり、充分にコンクリートを乾燥させてから施工してください。
    冬場や梅雨時は、1ヶ月以上の養生期間が必要です。
  • 雨や風の吹き込むことがないように、窓や囲いが完成してから施工を行ってください。
    建築中の雨漏りも稀にありますので、ご注意ください。

下地施工

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  • マンション・店舗などでのフローリングの貼り付けは、下地が乾いていないコンクリートスラブであれば、3週間以上の養生期間をとり充分にコンクリートを乾燥させてから施工してください。 冬場や梅雨時は1ヶ月以上の養生期間が必要です。
  • 雨の降り込み等により、下地材が濡れた状態での施工はしないでください。 目隙・変形・床鳴り等の原因となります。
  • 雨や風の吹き込むことがないように、窓や囲いが完成してから施工を行ってください。 建築中の雨漏りも稀にありますので、注意してください。

根太あり

  • 大引きは 90mm角以上、根太は 45mm角以上の乾燥材を使用し、プレーナーで平滑に仕上げてください。
  • 大引きの間隔は3尺(909mm)、根太の間隔は1尺(303mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。
    • 乾燥材を使用しないと、施工後に捩れたり痩せたりして、床鳴りの原因となります。
    • 根太の厚みが一定でないと根太高に差が生じ、床鳴りの原因になります。
  • 必ず合板の捨て貼りをし、合板は 12mm以上の耐水合板を使用してください。 また、捨て貼り合板どうしの間は2~3mmあけて施工してください。
  • 床下の湿気が多い場合は、0.1mm厚以上の防湿シートを根太と捨て貼り合板の間に敷き込んで施工するか、もしくは繋ぎ目の部分にコーキングをして、テーピングをし、床下からの湿気を防いでください。
    ※床下のコンクリートは、表面が乾いていても、内部には水分を含んでいるのでご注意ください。

根太なし

  • 大引きは 105mm角以上の乾燥剤を使用し、プレーナーで平滑に仕上げてください。
  • 大引きの間隔は3尺(909mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。
  • 必ず24mm以上の耐水合板を使用してください。
  • 床下の湿気が多い場合は、0.1mm厚以上の防湿シートを根太と捨て貼り合板の間に敷き込んで施工するか、もしくは繋ぎ目の部分にコーキングをして、テーピングをし、床下からの湿気を防いでください。
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防湿処理について

  • フローリングの膨らみを防ぐため、床下のコンクリートは含水率10%以下になるまで充分に乾燥させ、風通しを良くしてください。
    また、必ず耐水合板の下に防湿シートを敷き込んでください。
    さらに、下地合板が湿気を含んでいないことを確認してください。

下地材(合板・根太・大引)について

  • 乾燥した(含水率15%以下の人工乾燥材)建材を使用してください。 生材・水漏れしたものを使うと、フローリングの 膨張・反り・突き上げ の原因になります。
  • 下からの湿気が多い場所では、根太と捨て貼りの間に 0.1mm以上 の防水シート(ポリエチレン防湿フイルム)を貼って、防湿対策をください。
  • 合板は、必ず耐水性合板を使用し、12mm以上の物を使用してください。
    合板と合板の間は2~3mmのクリアランスを空けて「ちどり張り」をして施工をします。
  • ピアノや冷蔵庫、薪ストーブ等の重量物を置く場所は、根太や束、大引きを増やす等の対策を講じてください。

仮並べ・色合わせ

  • 天然木なので、色合い・木目などが一枚一枚異なります。 貼り始める前に仮並べをして、板どうしが並んだ時の色合いや木柄のバランスを確認・調整してから貼るようにしください。 また、その時に一枚一枚 加工不良や傷が無いか、塗装品の場合には塗装ムラがないか、品質を確認したうえで施工してください。
    加工不良、塗装不良などお気づきの点があれば、貼らずにご相談ください。
    針葉樹の場合、多少の欠点(ヤニ筋、ヤニツボ、死節、黒節、節割れ、欠け、軽微な割れなど)が含まれる可能性がございます。

割り付け

  • 極端に小幅材がこないよう、貼り込み前に割り付けを行ってください。
  • 下地合板のジョイント部とフローリングのジョイント部が重ならないようにしてください。
  • 下地合板のジョイント部と無垢フローリングのジョイント部が重ならないように割り付けをしてください。
  • 木口部のジョイント部が根太の上にくるように割り付けをしてください。

割り付けとは?

フローリング材の貼り付けパターンの事です。 『尺ずらし貼り(三尺ずらし・一尺ずらし)』『りゃんこ貼り・千鳥貼り・馬乗り目地貼り・レンガ貼り』『乱貼り』など、があります。 ※りゃんこ=両個
DIY施工では、仕上りが綺麗で工事も簡単な『一枚貼り』をお奨めします。

貼り込み(貼り付け)

広葉樹フローリング

  • 施工には必ず、接着剤とフロア用ステープルを併用で行ってください。 接着剤は、F☆☆☆☆認定の 1液型ウレタン樹脂系を使用してください。
  • 水溶性接着剤は、床鳴りの原因となるため、使用しないでください。
  • サネやその近隣部には、接着剤を使用しないでください。
  • サネを強く叩き込み過ぎると、無垢材の特質上、反り・突き上げの原因となります。 必ず「スペーサー」を使って、ジョイント部にクリアランスを取ってください。 また、窓際は5~10mm程度隙間をあけてください。
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針葉樹フローリング

  • オザネをメスザネに差し込み、隙間を設けずに貼り上げてください。
  • 接着剤を併用される場合は、F☆☆☆☆認定の1液型ウレタン樹脂系を使用してください。

床暖房用フローリング

  • オザネをメスザネにしっかり差し込み、隙間を設けずに貼り上げてください。
  • 切り使いのある場合、切断した小口面にウレタン系樹脂塗料を塗布すると、「収縮」「膨張」の軽減になります。
  • 床暖房使用中に水分が放出して収縮し、1~2mm程度の隙間が生じることがありますが、夏の休止時には吸湿して膨張し、ある程度目立たなくなります。
    ※床暖の設定温度や使用時間によって、低音やけどをする場合がありますので、充分ご注意ください。

※床暖房の床にする場合は、床暖房対応のフローリング材を使用してください。

床暖房対応ではないフローリングを床暖に使用すると、必ずトラブルが発生します。 特に、無垢フローリング材を使用した場合は、伸縮が激しいためフローリング材の実(サネ)が完全に外れることもあります。 床暖房をすると木材が乾燥するため、水分が抜けて小さくなり、隙間・反り・たわみ が発生することになります。 複合(合板)フローリングでも、床暖房対応品でない場合は、無垢材よりは伸縮が少ないですが同様のトラブルが発生します。 床暖房に非対応のフローリング材を使用すると、どのような問題が発生するか判りません。
ただし、床暖房システムに床材の特別な制約が無い場合には、この限りではありません。


クリアランス(隙間)について

無垢フローリング同士の隙間(実方向)は、
春・夏・秋は 0.2~0.3mm(名刺1枚厚)ほど、冬の乾燥期には 0.4mm ほどの隙間 が 理想です。

長手方向(エンドマッチの部分)にも、同様にクリアランスを設けてください。 伸縮の場合の暴れ防止のために、必ず行う必要があります。 クリアランスを作る際に金属ヘラのような 0.5~1.0mm厚のスペーサーを用意すると、楽に施工が出来ます。

壁とフローリングの間にもクリアランスを
壁面や柱には密着させずに、必ず 5~10mm程度のクリアランスを設ける ようにしてください。
そのクリアランスは巾木で隙間を隠してください。 巾木を使えばきれいに仕上がります。
木の膨張・収縮を考慮して、必ず逃げをつくりましょう。

ステープル(釘・クギ)について

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保持力のある接着剤付きステープルやスクリュー釘をご使用ください。 U字ステープル(コンプレッサー型のフロア釘打機等によるもの)が、お奨めです。

釘の長さは 38mm以上のフロアー用のステーブル、またはフローリング用釘で下地板を通して 45度の角度で打ち付けてください。 打ち込みの際は、必ず 当て木をフローリング材に添え当てて叩いてください。

ステープル・スクリュー釘は捨張り合板の下の根太まで届く様施工してください。 釘の頭が出てしまった場合は、ポンチ等で叩いて打ち込んでください。

また、釘・ステープル打ちの際は下地捨張り合板の継目に掛からない様にしてください。 継ぎ目に釘・ステープルが入ると床鳴りの原因になる場合があります。

ハードウッドの場合は、予めオザネ(雄実)部分に直径2mm位の下穴を開けてから釘を打ち込んでください。 ハードウッドは堅いため、下穴が無いと実が割れてしまうので注意が必要です。

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接着剤について

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接着剤は、床材裏面のメスザネ(雌実)側に長手方向に1列と、根太と重なる短手方向部分に2~3列塗布してください。
サネ部(実部)には接着剤を塗布しないでください。

接着剤の種類には、「1液型ウレタン系接着剤」と「エポキシ系接着剤」があります。 両方とも化学反応によって固化するタイプの接着剤のため、硬化後の収縮が無く、接着剤が原因の床鳴りを防止します。

一般的に、捨張り工法では1液型ウレタン樹脂接着剤(コニシのボンド KU928R,KU928C,オーシカのボンド UR-20等)、直張り・寄木張り・幅広では エポキシ樹脂接着剤(コニシのボンドE350R)を使用する事をお奨めします。

[参考]

  • エポキシは、5℃以下の低温だと固まり難いです。
  • ウレタンは、2℃以上であれば固まります。
  • エポキシ樹脂接着剤は、接着すると直ぐに硬化します。
  • エポキシ樹脂接着剤は、異なる素材の接着に適していて、特に直張り工法に適しています。
  • エポキシ樹脂系接着剤は、使用前に主剤と硬化剤の2種類の液を混ぜ合わせる手間が掛かります。
  • 水性エマルジョン系接着材は、フローリング施工には絶対に使用しないでください。
  • 木工用接着剤は、接着剤中に含まれている水分が蒸発して硬化するので、水分を無垢フローリングが吸収してしまい、暴れ・床鳴りの発生の可能性があります。

養生 ~ 施工後の養生 ~

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施工終了はすみやかに、ゴミをきれいに取り除いて、細かいチリなどを完全に取り除いてください。 床材表面に細かい傷ができるのを防ぎます。 きれいに掃除をしたあと、表面保護のために養生シート、または養生ボードにて前面を覆ってください。

養生テープを直接無垢フローリングに貼らないでください。
養生テープによって塗装がはがれたり、粘着材が材に付着して汚れや変色の原因となる場合があります。 また、木目に石膏ボードの粉が入らないように注意してください。

壁面が立ち上がりましたら、商品のダンボールなどを利用して、壁面に養生テープを貼ってください。

養生テープをやむをえずフローリングに直接貼る場合は、粘着力の弱いものを使用し、出来るだけ短期間にはがしてください。

天然木のフローリングは施工後も呼吸をしています。 工事期間中の養生後は非常に厳しい環境下になります。 お引渡しの前に、傷・反り・突き上げのないよう正しい施工を心がけてください。



床暖房対応フローリングの施工について

  • 床暖房器具を使用される倍は、必ず床暖房対応フローリングを使用してください。
  • 床暖棒を施工するときの接着剤は、必ず床暖房対応接着剤を使用してください。 (床鳴りを防ぐため)
  • 床暖棒対応フローリングは、通常フローリングに対して乾燥工程を増やし一旦4~5%までの含水率に仕上げた商品がほとんどです。 ただし非床暖対応フローリングとの違いは含水率と塗装方法なので、取扱いに注意が必要です。 必ず床暖房システムのメーカーの施工指示書に従い、注意して施工してください。

施工上および施工後の注意点

  • 「無垢フローリングの施工について」をご確認ください。


ワイドフローリングの施工について

90mm巾以上のワイドフローリングは、90mm巾以下のフローリングに比べ、どうしても伸縮率が大きくなってしまう傾向にあります。 厚みを一般的な 15mm よりも厚くとった物であれば、それと比例して巾をひろくとっても伸縮率はあまり変わりませんが、15mm厚では一般的には 90mm巾を超えると、施工時のクリアランスの取り方にも配慮が必要になります。 通常のフローリングよりも多めにクリアランスを確保し、充分注意して施工してください。

施工上および施工後の注意点

  • 「無垢フローリングの施工について」をご確認ください。


羽目板・パネリング施工上の注意点

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  • 広葉樹(レッドパインなど)の羽目板は、開梱後すぐに施工してください。 広葉樹は木材の特質上、開封してから時間が経過すると、サネが入り難くなる場合があります。
  • 壁下地の状況により、裏面に床材と同じ接着剤を使用してください。
  • サネ部(実部)には接着剤を塗布しないでください。
  • 貼り始めと貼り終わりは5mm以上の隙間を空け、巾木・廻り縁・出入隅等で隠してください。
  • 鴨居・窓枠・ドア枠等は、羽目板・パネリングと密着させずに若干の隙間をあけてください。
  • 各枚の貼りこみ・隣接する出入隅はきつくせず、若干の隙間をあけてください。
  • 換気扇・点検口・ダクト・ダウンライト等を取りつける際は、取り付け部と下地の補強を充分に行ってください。
  • 天井部や斜壁面に取り付ける場合は、裏面に桟木をつけて釘止めし、落下しないよう各枚を充分に連結してください。
  • 羽目板・パネリングは、壁下地までしっかりと届く長さの仕上げ釘で、羽目板・パネリングを固定してください。
  • 施工後、壁面に時計・カーテンレール・フック等取り付ける場合は、下地がある場所を確認の上、取り付けたものが落下しないよう充分確認してください。

施工上および施工後の注意点

  • 「無垢フローリングの施工について」をご確認ください。

免責事項について

  • 納品時に不良品・欠陥品が見つかった場合、商品の交換をさせていただきますが、既に施工済みの商品につきましては交換いたしかねますので、ご確認のうえ施工願います。
  • お考えいただいていたイメージと品質が合わない場合等は、必ず施工前にご連絡ください。 お話をお伺いした上で「返品」や「商品交換」等の対応をさせていただきます。 ただし、既に施工済みの商品の「返品」や「クレーム」等に付いては一切お受けできませんので、予めご了承ください。
  • 天然木のため、使用環境等によって膨張・収縮による反り・割れ・捻じれ・突き上げ・隙間等が生じる場合があります。 これらのトラブルは施工の問題が絡むため商品クレームの対象外となります。
  • 天然木のため、色・木柄の違い・経年変化による日焼け等はクレーム対象にはなりません。
  • ナラ材などの広葉樹の白太部分、ごく稀にキクイムシが発生することがあります。 これらは製造工程の乾燥釜でほぼ死滅します。 施工後、一定の日数が経過したあとに発生した虫害については、国内で卵を産み付けられた可能性が高いためクレーム対象にはなりません。
  • 養生テープはフローリング塗装面に直接貼らないでください。 塗装表面が剥がれる可能性があります。 養生テープが原因で塗装に不具合が発生した場合、弊社では対応致しかねます。
  • ごく稀にフローリングの実(サネ)の部分が欠けている部材もあります。 これは木材保護の観点から木材を有効活用するため、施工(釘打ち)に支障のないレベルの物は商品として問題ないと判断し、あえて使用しております。 何卒ご理解ください。
  • 商品の性質上(現地グレード基準上)やむを得ない不具合等に関しては代替品のご提供を致しかねます。
  • フローリング材に適した工法・施工を採用されていない場合のクレームは一切お受けできません。