ひのきサイプレス VS レッドシダー メリット・デメリット比較
天然木ハードウッドで人気のウッドデッキ材と言えば、ひのきサイプレス材です。
ソフトウッドの雄は、ウエスタンレッドシダーでしょうか。
ひのきサイプレス材は、約20年前にリーベがオーストラリアから輸入し、大人気のウッドデッキ材になりました。
その当時、リーベがひのきサイプレス材を大人気にした理由とは?
リーベがひのきサイプレス材を売り始めた頃のメインのウッドデッキ材はソフトウッド材が中心で、SPF材、国産杉、ウエスタンレッドシダーが人気でした。
高耐久で高価格のハードウッドのイペ、ウリン、セランガンバツは、一部の公共事業などで使用されていました。
そこで、リーベは高耐久でありながら価格が手頃のハードウッドのひのきサイプレス材を個人のDIYの方々に広めたのです。
当時、個人のDIYのお客様は、ソフトウッドとハードウッドの耐久性の違いなどは分かっていませんでした。
そこで、リーベは耐久性に関する情報を広め、だんだんとDIYerにハードウッドの知識が広まり、ハードウッドの需要が大きく広がりました。
ひのきサイプレス材は、価格はウエスタンレッドシダーより多少高価でしたが、
- 洋風、和風にもあうウッドデッキ材
- ハードウッドの割に加工性が良い
- ヒノキの素晴らしい香り
などが支持され、大ヒットとなりました。
約20年経っても、ひのきサイプレス材のウッドデッキは元気です。
アメリカでは、ウッドデッキと言えば、ウエスタンレッドシダーなのです。
リーベも米国 カルフォルニア州に行き、何度も個人邸の視察をしています。
ウエスタンレッドシダーは、アメリカの個人DIYの方々は、高級な木材と位置付けています。
ウエスタンレッドシダーは、日本国内でも長い実績があります。
ウッドデッキの黎明期に、大いにウッドデッキ業界を活性させました。
香り、木の美しさ、こなれた価格でウッドデッキ業界を成長させていました。
ただ、アメリカ国内での需要急増もあり、近年価格が急上昇しています。
リーベの結論:
甲乙付け難いのですが、ひのきサイプレス材が軍配が上がるのではないでしょうか?
ひのきサイプレス材と比べるとウエスタンレッドシダーはメンテナンスが必要。
ひのきサイプレス材の耐用年数は、20年前後
ウエスタンレッドシダーは、5年前後
ただし、DIYの方々は、ウエスタンレッドシダーの加工性、軽さ、取り回しの部分は、ウエスタンレッドシダーの方がいいかもしれません。
備考:
アメリカ人は、DIYメンテナンスをするのが普通です。しかし、日本人はあまりDIYメンテナンスを行いません。
メンテナンスが出来れば、ウエスタンレッドシダーも良いですが、メンテナンスをしないのであれば、ハードウッド(屋外用の木材)の選択となります。
ひのきサイプレス材 | ウエスタンレッドシダー | |
価格 | ひのきサイプレス材とウエスタンレッドシダーの価格はほぼ同じでしたが、近年アメリカ国内での需要急増でウエスタンレッドシダーの価格が急上昇しています。 | |
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加工性(カット、下穴など) | ウエスタンレッドシダーが柔らかいので断然楽です。ひのきサイプレス材はハードウッドの中では柔らかい樹種です。 | |
耐久性 | ひのきサイプレス材とウエスタンレッドシダーの耐用年数を比べれば、メンテナンス無しの場合では、ひのきサイプレス材が約5倍の耐久性になります。ひのきサイプレス材は凡そ20年。ウエスタンレッドシダーは5年ほど。 | |
弱み | ウエスタンレッドシダーに比べ、加工性が低い、サイズが少ない。 | ひのきサイプレス材に比べ、耐久性が低い。 |
強み | コストパフォーマンスは、ウッドデッキ材の中で一番。 | 全国どこにでも在庫を持っている店がある。親しみがある。 |
ささくれ | ウエスタンレッドシダーはある程度ささくれが出ることがある。ひのきサイプレス材は、ほぼ無い。 | |
サイズ | ウエスタンレッドシダーは大木ですので、大きなサイズ、サイズの多様性があります。 | |
m3単価(円)平均価格 | 35万円 | 48万円 |
m2単価(円)板材基準価格 | 7,000円 | 18,240円 |
ひのきサイプレス材、ウエスタンレッドシダー それぞれの施工写真